■レーシック情報:レーシックとドライアイとの関係ブログ:2020-03-15
中学・高校時代、
私は母親が作った弁当を持って学校へ通いました。
アルミの大きな弁当箱の中には、
赤いウインナー、塩辛い卵焼き、ピーマンの炒め物、
ライスはギュウギュウ詰め…
それが私の弁当の定番でした。
午後休み、弁当の蓋を開けると、
ライスの表面には、
のりで眉や目や鼻を、桜でんぶでクチや頬を描いて、
母親は、その日の自分の気持ちを表していました。
時には怒った顔、時には悲しい顔、
まれに、にっこりとした笑顔もありました。
前の日に母親と喧嘩をしたときは、
決まって怒った顔でした。
最近は、お弁当に工夫を凝らして、
ブログなどで発表される方も多いようですが、
もう三十年以上前の話ですから、
母親の弁当は元祖デコ弁かもしれませんね。
とりわけ中学生のころは、
ほとんど母親とはクチを聞かず、聞いたとしても、
私が怒鳴ったり、文句を言ったりするばかり…
思春期や反抗期、いろいろな理由があったのですが、
「なんで産んだんだ!ばかやろう!」
そんなことを口走った次の日は、決まって悲しい顔が書いてありました。
「いってきます」「ただいま」も言わないで、
無言で弁当を持って学校へ行くお子さんに、何かを伝えようと、
弁当に託していたのでしょう。
母親が私に気持ちを伝えようとした元祖デコ弁の顔を、
ときどき思い出します。
どんな時でも、
私とのコミュニケーションを諦めたり、
私を見捨てたりしなかった母親には頭が下がります。
一昨日、久しぶりに実家に帰った時、
母親に「何が食べたい?」と聞かれて
「弁当に入っていた卵焼き」と言ったら、
「せっかく来たのに、そんなものでいいの?」と言っていましたが、
私にとっては、母親を思い出すおふくろの味。
一番のご馳走なのです。
小平つかさ
小平つかさ
http://tenbaishinchan.com/%E9%AB%98%E9%87%8E%E5%8B%87%E6%A8%B9%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%81%E5%B0%8F%E5%B9%B3-%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%95%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%82%92%E6%92%AE%E3%82%89%E3%81%9B%E3%81%A6/
小平つかさ
http://tenbaishinchan.com/%E9%AB%98%E9%87%8E%E5%8B%87%E6%A8%B9%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%81%E5%B0%8F%E5%B9%B3-%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%95%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%82%92%E6%92%AE%E3%82%89%E3%81%9B%E3%81%A6/